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教授挨拶

教授 藤原一男(ふじはら かずお)

教授 藤原一男(ふじはら かずお)
略歴
1957年 生まれ
1984年 九州大学医学部卒業
1991-1993年 米国ロズウェルパーク癌研究所
1993-1994年 米国ニューヨーク州立大学バッファロー校
1995年 東北大学医学部助手
1999年 東北大学医学部講師
2002年 東北大学医学部附属病院助教授
2007年 東北大学大学院医学系研究科教授

挨拶

 東北大学大学院医学系研究科多発性硬化症治療学寄附講座は、2007年5月からスタートした多発性硬化症 (Multiple Sclerosis, MS) とその関連疾患の治療を研究することを目的とするわが国で初めての講座です。

 MSは中枢神経のいろいろな部位に繰り返し炎症性脱髄病変を生じる神経難病です。わが国ではMSは特定疾患に指定されており、医療費の補助や厚生労働省の研究班による調査研究などが行われております。また視神経脊髄炎 (Neuromyelitis Optica, NMO) は、重症の視神経炎と横断性脊髄炎が特徴でありMSとの関連が議論されてきましたが、メイヨークリニックと私たち東北大学の研究グループによりNMOに特異的な自己抗体であるNMO-IgG (アクアポリン4抗体) が発見され、MSとの臨床及び病態の相違が明瞭になってきました。またNMOの治療もMSと異なる点があることもわかってきました。これらの研究成果に基づき、私たちはNMOがMSと異なる疾患概念であることを提唱しております。

 過去3年の間に当寄附講座は、MS、NMOの早期診断と病態研究の推進、新たな治療法の確立、社会啓蒙活動と患者支援の促進などを目的として幅広く活動してきました。これまでの私共の活動は患者、家族の皆さんや診療現場でこれらの疾患の治療に従事していらっしゃる全国の神経内科医の先生方のお役に立ってきたと自負しております。また国際共同研究など諸外国との連携も緊密に行ってきました。

 当寄附講座は先月末で当初の計画である3年のくぎりを迎えました。これまでバイエル薬品株式会社のご支援により活動してまいりましたが、今月からは新たに、バイエル薬品株式会社、バイオジェン・アイデック・ジャパン株式会社、旭化成クラレメディカル株式会社、財団法人化学及血清療法研究所、田辺三菱製薬株式会社、帝人ファーマ株式会社、テバファーマスーティカル株式会社の7社のご支援をいただくことになりました。今後は講座の活動をさらに幅広く発展させるべく関係者一同努力してまいります。

 皆さまのより一層のご指導、ご鞭撻をお願いいたします。

2010年5月1日
東北大学大学院医学系研究科
多発性硬化症治療学寄附講座教授
藤原 一男

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